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『コラム』

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2021/06/09

金メダリスト 阿部 雅司さん【Cittaインタビュー】Vol.3

前回は現役時代の華々しい経歴や、その中であった苦悩や印象強かったことをお伺いしました。そんな現役引退後は指導者の道へ。まだまだ阿部さんの活躍は続きます。

2021年4月1日 阿部雅司さんの対談がCittaTVにて公開決定!

金メダリスト 阿部 雅司さん Citta独占インタビュー

お相手は北海道の夕方の顔、MCのヒロ福地さんです!
「北海道から世界へ」飛び立ったリレハンメルオリンピック金メダルの阿部雅司さんが新しい運動のカタチとして「これから運動をする人」「スポーツに挑戦しようとしている人」へ熱いメッセージをいただいています。乞うご期待!


金メダリスト 阿部 雅司さん Citta独占インタビュー

『やる側』から『教える側へ』。 自身の経験を活かしながら『褒めて伸ばす』指導を。

ーー現役引退後は全日本のコーチをはじめ『やる側』から『教える側』へと競技に対する立ち位置が大きく変わられたと思います。『人に教える、伝える』という面で苦労したことや難しかったことはありますか?

【阿部 雅司さん(以下敬称略)】まず最初にコーチになって気をつけていたことは、自分の感覚を最初に言わない・教えないことでした。

なぜかと言うと、金メダルを取った僕がした発言を、子供や選手は100パーセント正しいと思って聞いてしまう。そういう先入観を与えたくなかったんです。

選手自らが『こう思うんですけど、どうですか?』と聞いてきた時は『僕はこういう感覚でやっていたよ』と伝えていました。だけど自分が『これはこうだ』と言うように教え込むことはしませんでした。

   
金メダリスト 阿部 雅司さん Citta独占インタビュー
   

ーー先に正解を言わない、教えないと言うことですね。

【阿部】そうですね。人によって全然体格も感覚も違うし、躾はしないように。それだけは注意をしていましたね。

あとは教え方で、失敗した時に失敗したところを責めるのではなくて、なるべくその失敗の中でも良いところを見つけて褒めるようにしてますね。

失敗した時っていうのは本人が一番わかっているので。だからそこを改めてまた強く言うのではなく、その失敗した中でも『今のここは良かったよ』と、とにかく良いところを伝えるようにはしてますね。

ーーまさに『褒めて伸ばす』ですね!

【阿部】その方がやる気も出るだろうし、人にやらされている時って必ずどこかで壁に当たってつまづいてしまうと思うんです。

僕自身も『強くなりたい』と思うようになった時にどんどんスキルが伸びていったので。だからこそ本人のやる気を引き出すことを意識して指導にあたっています。

名寄市での取り組みは僕にしかできないんじゃないか

ーー阿部さんのSNSを拝見したところ、札幌市と名寄市を中心に様々なスポーツの普及活動にも取り組まれているかと思いますが、どのようなきっかけでいつ頃から始められたのですか?

【阿部】2014年のソチオリンピックでナショナルチームのコーチをして、その後2年間は会社員として仕事をしていました。そんな中、名寄市からスポーツで街を盛り上げて欲しいと声を掛けてただいて…

正直、最初はすごく迷いました。スキーしかやってこなかった僕に何ができるのかなと。でもそこで妻が後押しをしてくれたんです。

会社員の仕事は僕がどんなに一生懸命やっても僕よりできる人はたくさんいるけど、名寄市での取り組みは僕にしかできないんじゃないかと。

   
金メダリスト 阿部 雅司さん Citta独占インタビュー
   

その後押しのおかげもあって、名寄市の活動に参加することにしました。名寄市では僕のことをすごく受け入れてもらえて、色々なイベントも開催させてもらっています。

商店街でローラースキーの大会をしたり、昨年は『街なか運動会』といってシャッター街でのイベントをしたり。とにかく町全体が明るくなるようなイベントをどんどん企画してやっているうちに、周りの方達がすごく評価してくださるようになりました。

ジュニアの育成なども含めると約4年間名寄市で活動させてもらいましたが、そのおかげもあり札幌市からも声を掛けてもらえて札幌へ戻ってきました。

名寄市に行ったおかげで本当に色々な経験ができたし、自分のスキーの経験も活かすことができて僕にとっても自信になりました。

(コラムvol.2より)『挑戦』して良かったなと。変な話、会社員としてそのままあと10年勤務していた方が安定はしていたと思うけど、お金よりももっと大事なものをこの経験から得られたような気がします。="" <="" p="">

ーーこれらの普及活動は、小学生〜ご年配の方まで幅広い年代の方が参加されていますが、各世代の特徴や共通点はありますか?

【阿部】子供もお年寄りの方もスポーツに取り組む前と後で、少しでもできるようになっていることがあると皆さん笑顔になりますね。それが本当に少しの変化でも。

例えばノルディックウォークを教えていると、手と足が一緒に出てなんだか変な感じの方もいます。だけど最後の方は姿勢も良くなって気持ちよく走れていて『カッコよくなりましたね!』なんて声を掛けると皆さんやはり笑顔になります。

子供でも、今まで経験のない競技が少しでもできるようになるとニッコニコしているので。その笑顔というのは年齢関係なく共通かなと思います。

未経験の方達にあまり多くを求めない。ちょっとできたらいいじゃない!ってスタイル

ーー教室に参加される方は未経験者が多いですか?

そうですね。どの年代の方も初めての方が多いです。だからこそ、そういう方達にあまり多くを求めない。ちょっとできたらいいじゃない!ってスタイルです。

良くなったところを褒めて、そのスポーツを楽しい!と思ってもらえたらという感じ。僕もそうだったけど、そのスポーツを楽しいと思えるからこそ、もう少し上手くなりたいという気持ちが生まれると思うので。

『楽しい』と思う、『笑顔』になる、が鍵じゃないかなと思いますね!

     

次回はコロナ禍での取り組みの変化について、そして現在阿部さん自身が挑戦していることについてお伺いします!


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